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交通費の節約

自動車の本当のランニングコストを考えてみよう

通常、自動車の燃費というと、1Lあたりで走れる距離のことを指しますが、今回は燃費ではなく「1kmあたりいくらで走っているのか」という自動車のランニングコストを計算してみました。

目次

自動車のランニングコストの考え方

乗る自動車は2019年の燃費ランキングで1位のプリウスの39km/Lで計算します。

参考:国交省の燃費ランキング2019 登録車1位はプリウス、軽自動車はアルト

また、車体費用は考えずに、自動車税は新規登録の翌年以降として、

  1. ガソリン代
  2. 保険代(任意・自賠責)
  3. 駐車場代
  4. 自動車税

で計算します。

イニシャルコストを出してみよう

まずは、1kmも走らなかった時のイニシャルコストを出してみましょう。車体代金、車検代などは除いた純粋なランニングコストだけで計算してみましょう。

項目 費用 期間
自賠責保険 ¥13,410 1年
任意保険 ¥4,000 1ヶ月
駐車場代 ¥25,000 1ヶ月
自動車税 ¥36,000 1年
合計 ¥397,410 1年

1年で40万円弱となります。ここをベースに、走った距離ごとにいくらかかっているのかを見てみます。

走行距離とランニングコスト

さて、実際に走った距離でランニングコストを出してみましょう。

ガソリン代は1Lで130円、走行距離は燃費の最大を出したとします。

走行距離(km) 固定費 ガソリン代 1kmあたりの費用
10 ¥397,410 ¥130 ¥39,754
50 ¥397,410 ¥260 ¥7,953
100 ¥397,410 ¥390 ¥3,978
500 ¥397,410 ¥1,690 ¥798
1,000 ¥397,410 ¥3,380 ¥401
5,000 ¥397,410 ¥16,770 ¥83
10,000 ¥397,410 ¥33,410 ¥43

年間で10kmしか乗らないということはないと思いますが、週末の買い物だけで乗るという方は1,000kmくらいという方もいるのではないでしょうか。1,000kmだと、1kmあたりは401円、高いと言われるタクシーですが、初乗りは高いですが1kmあたりは意外と300円未満です。

つまり、年間で1,000kmしか乗らない方はタクシーに乗った方がお得です。

車体代金を含めてみると・・・

続いて、車体価格と諸費用を含めた乗り出し価格を追加してランニングコストを出してみましょう。車両はプリウスで、乗り出し価格は新車で250万円とします。

走行距離 乗り出し価格 固定費 ガソリン代 1kmあたり
10 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥130 ¥289,754
50 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥260 ¥57,953
100 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥390 ¥28,978
500 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥1,690 ¥5,798
1,000 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥3,380 ¥2,901
5,000 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥16,770 ¥583
10,000 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥33,410 ¥293
50,000 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥166,790 ¥61
100,000 ¥2,500,000 ¥397,410 ¥333,450 ¥32

タクシーの1kmあたりの平均である300円未満になるのは1万km以上ということがわかります。一方で、新車に乗り換えの目安とされる10万kmまで行くと、1kmあたり32円とかなりランニングコストが高いことになります。

ちなみに、週末に車に乗る方が1年で10万km乗るとすると、毎週土日に、それぞれ1,000km近く走行しないと達成できないことになるので、普通の人では不可能です。

実際には、年間で5,000kmくらいが相場でしょうから、自動車の1kmあたりのランニングコストは600円前後と考えると良いでしょう。


自動車の本当のランニングコストをみてきました。

今回算出したランニングコストが高いと考えるか、安いと考えるかは、自動車の利用方法によって異なるでしょう。毎日の通勤で使うような方からするとランニングコストは高いですし、週末だけ乗るような方からすると意外と高いと思うかもしれません。

いづれにしても、自動車が必要か不必要かを考える際にはランニングコストの考え方が重要ですので、一度ご自身の利用方法と照らし合わせて、検討してみてください。